スイス旅行 | 8日目 ツェルマット スネガパラダイス
2013-09-01|スイス旅行
『クラインマッターホルン ヘルンリ小屋』の続き
スイス旅行8日目。
ツェルマットでの最後のトレッキングに向かいます。

ツェルマットの中心を流れる川沿いを歩き、ケーブルカー乗り場を目指します。
今日の行先はスネガパラダイスの展望台です。

この建物がケーブルカー乗り場の入口。

長いトンネルを歩いて行くと、奥がケーブルカー乗り場になっています。


このケーブルカーは地下を走るケーブルカーなのだそうです。
スネガパラダイスはツェルマットから一番近い展望台で、このケーブルカーに乗ればわずか3分で行く事が出来ます。
ケーブルカーで3分と言うと、すごく近いと思うかも知れませんが、このケーブルカーは日本のケーブルカーではありえないぐらいの速さで登って行きます。
感覚的には特急列車に乗っているような感じです。
もちろん標高も一気に上がっていくので、今日も高山病が心配です。
そんなわけで、あっという間にスネガパラダイスの展望台に到着。

着いた時は雲が多く、マッターホルンが霞んでいました。
今日はここから、上部にあるステリゼーと言う湖を目指して歩いて行きます。

ステリゼーは逆さマッターホルンの撮影スポットとして有名な湖なので、マッターホルンが見えるうちに急いで登らねば!
こんな感じの道を歩いて行きます。


展望台の近くにも大きな湖がありました。

下の方にはエメラルドグリーンの湖も見えました。

しばらく歩いていると、遠くの方に鹿を発見。

この鹿、ずっと私たちを同じ方向に歩いていて、たまに振り返ってこっちを見ています。

ちょっと誘われているような感じです。
ずっと鹿の後を歩いていると、今度は道をふさぐ山羊の群れに遭遇。

結構たくさんいて、体も大きくてちょっと怖いです。

でも恐る恐る近づいてみると、ゆっくり道をあけてくれました。
よけてくれなかったら引き返すしかなかったな・・・
そうこうしていると、いつのまにか鹿もいなくなり、目的地のステリゼーに到着。
さあ、お楽しみの逆さマッターホルンは・・・

逆さどころか本体も見えませんでした・・・
今回の旅では、逆さマッターホルンだけはちゃんと見ることが出来ませんでした。
湖のほとりで休憩していると、今度は雪まで降ってきました。
街では昼間は半袖で過ごしているのに、まさか雪が降るなんて・・・
待っていてもマッターホルンは出て来そうにないので、スネガパラダイスの展望台まで戻ることにしました。
帰りは別の道を通って、もうひとつのグリンジーゼーという湖に寄ってみました。


このグリンジーゼーの所で、ガイドツアーを楽しんでいる日本人の集団に会いました。
雪が降る中、私達が通ってきた道を通り、上部に向かって行きました。
ガイド付とは言え、こんな雪の中では景色も期待できないだろうに・・・
やっぱりツアーって融通が利かないですね。
私たちは展望台まで戻って、温かいレストランで昼食を取ることにしました。
今日もこの旅で大好物になった、ロシティ―を頼んでしまいました。

こっちはソーセージとフライドポテトの盛り合わせ。

どちらもジャガイモと肉だけ・・・
栄養バランス的にはアウトです。
スイスでは毎日、パン、チーズ、ハム、ソーセージ、ジャガイモを繰り返し食べている感じです。
そろそろ和食が恋しくなってきました。
食事を終えても、天気は回復しなさそうなので、ツェルマットに戻り、街を散策する事にしました。
良く考えると、山ばっかり歩いていたので、街もしっかり目に焼き付けて帰らないと。
これは駅前通り。

路地に入ると、昔の街並みが残されている一角もあります。


一通り街を歩いた後、天気が悪い日に行ってみようと思っていた、マッターホルンミュージアムに
行ってみました。

ミュージアムは初日に通った、マーモットの噴水の所にあります。

裏側には山羊がいました。
このミュージアムには、スイスカードでなんと無料で入る事が出来ました。
このミュージアムでは、昔のツェルマットの街並みや暮らし、マッターホルン登山の歴史などが展示されています。


入口からは想像出来ないほど中は広かったです。
マッターホルンの登山ルートを表示する展示もありました。


このミュージアムで一番衝撃的だったのが、この切れたロープの展示。

1865年にエドワード・ウィンパーらによって初登頂を果たした直後、下山の際に切れたロープらしいです。
この事故で、パーティーの4人の命が失われたそうです。

ヨーロッパ最後の難関である、マッターホルン初登頂という快挙の直後に起こったこの事故。
今でも「マッターホルンの悲劇」として、語り継がれているのだそうです。
これはツェルマットのモンテローザホテルの壁に埋め込まれた、ウィンパーのレリーフ。

のちにウィンパーはこのように語っているそうです。
「いかに勇気や体力があろうと、慎重さを欠いていては何にもならない、ということを忘れないでほしい。
そして一瞬の不注意が、一生の幸福を台無しにしかねない、ということも」
この事故のせいで、色々と疑惑をかけられたり非難されたりもしたそうです。
やっぱり登山は安全に登って、安全に帰って来ることが一番ですね。
全くレベルが違う話だけど・・・
意外と見るものが多くて面白かったので、天気が悪い日にはこのミュージアムが
オススメです。
ミュージアムから出ると、雨が結構降っていたのですが、こっちは登山仕様の完全防水装備
だったので、濡れることなくホテルまで帰る事が出来ました。
ツェルマットでは元々アパートメントに泊まる予定だったのが、設備の不具合のおかげで、急遽高級ホテルに泊まる事が出来たのですが、最終日だけはホテルを予約していた為、朝トレッキングに
出掛ける前に、ホテルを移動していました。
最終日に選んでいたホテルは、ツェルマットの中心にある、ホテル メトロポールです。
マッターホルンの眺めも素晴らしく、温水プールなどの設備も充実しています。
水着も持って行っていたので、夕食前にプールにもちょっとだけ入ってみました。
この日はツェルマット最後の夜だったので、ちょっと贅沢をしてホテルのレストランで夕食を食べました。
レストランからもマッターホルンが良く見えました。
まずはワインとパスタを注文。


そして本日のメインディッシュは、スイスに来たら一度は食べてみようと思っていた、ミートフォンデュです。

ホテルの支配人のおじさんも一押しのメニューだと言っていました。
牛肉をコンソメスープ風のダシでしゃぶしゃぶして、数種類のソースを付けて食べます。

脂身の少ないお肉で、幾らでも食べられそうでした。
最後に残ったスープにワインを混ぜて飲ませてくれたのですが、それもまた絶品でした。
ツェルマットでの最期の夕食も大変美味しく頂きました。
部屋に戻ると、夕日に染まるマッターホルンがキレイに見えました。


これで見納めかと思うと、少し寂しくなり、ベランダに出てずっと眺めていました。

明日はツェルマットを離れ、スイスの首都ベルンを観光する予定です。
『世界遺産の街ベルン』へ続く
スイス旅行8日目。
ツェルマットでの最後のトレッキングに向かいます。

ツェルマットの中心を流れる川沿いを歩き、ケーブルカー乗り場を目指します。
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今日の行先はスネガパラダイスの展望台です。

この建物がケーブルカー乗り場の入口。

長いトンネルを歩いて行くと、奥がケーブルカー乗り場になっています。


このケーブルカーは地下を走るケーブルカーなのだそうです。
スネガパラダイスはツェルマットから一番近い展望台で、このケーブルカーに乗ればわずか3分で行く事が出来ます。
ケーブルカーで3分と言うと、すごく近いと思うかも知れませんが、このケーブルカーは日本のケーブルカーではありえないぐらいの速さで登って行きます。
感覚的には特急列車に乗っているような感じです。
もちろん標高も一気に上がっていくので、今日も高山病が心配です。
そんなわけで、あっという間にスネガパラダイスの展望台に到着。

着いた時は雲が多く、マッターホルンが霞んでいました。
今日はここから、上部にあるステリゼーと言う湖を目指して歩いて行きます。

ステリゼーは逆さマッターホルンの撮影スポットとして有名な湖なので、マッターホルンが見えるうちに急いで登らねば!
こんな感じの道を歩いて行きます。


展望台の近くにも大きな湖がありました。

下の方にはエメラルドグリーンの湖も見えました。

しばらく歩いていると、遠くの方に鹿を発見。

この鹿、ずっと私たちを同じ方向に歩いていて、たまに振り返ってこっちを見ています。

ちょっと誘われているような感じです。
ずっと鹿の後を歩いていると、今度は道をふさぐ山羊の群れに遭遇。

結構たくさんいて、体も大きくてちょっと怖いです。

でも恐る恐る近づいてみると、ゆっくり道をあけてくれました。
よけてくれなかったら引き返すしかなかったな・・・
そうこうしていると、いつのまにか鹿もいなくなり、目的地のステリゼーに到着。
さあ、お楽しみの逆さマッターホルンは・・・

逆さどころか本体も見えませんでした・・・
今回の旅では、逆さマッターホルンだけはちゃんと見ることが出来ませんでした。
湖のほとりで休憩していると、今度は雪まで降ってきました。
街では昼間は半袖で過ごしているのに、まさか雪が降るなんて・・・
待っていてもマッターホルンは出て来そうにないので、スネガパラダイスの展望台まで戻ることにしました。
帰りは別の道を通って、もうひとつのグリンジーゼーという湖に寄ってみました。


このグリンジーゼーの所で、ガイドツアーを楽しんでいる日本人の集団に会いました。
雪が降る中、私達が通ってきた道を通り、上部に向かって行きました。
ガイド付とは言え、こんな雪の中では景色も期待できないだろうに・・・
やっぱりツアーって融通が利かないですね。
私たちは展望台まで戻って、温かいレストランで昼食を取ることにしました。
今日もこの旅で大好物になった、ロシティ―を頼んでしまいました。

こっちはソーセージとフライドポテトの盛り合わせ。

どちらもジャガイモと肉だけ・・・
栄養バランス的にはアウトです。
スイスでは毎日、パン、チーズ、ハム、ソーセージ、ジャガイモを繰り返し食べている感じです。
そろそろ和食が恋しくなってきました。
食事を終えても、天気は回復しなさそうなので、ツェルマットに戻り、街を散策する事にしました。
良く考えると、山ばっかり歩いていたので、街もしっかり目に焼き付けて帰らないと。
これは駅前通り。

路地に入ると、昔の街並みが残されている一角もあります。


一通り街を歩いた後、天気が悪い日に行ってみようと思っていた、マッターホルンミュージアムに
行ってみました。

ミュージアムは初日に通った、マーモットの噴水の所にあります。

裏側には山羊がいました。
このミュージアムには、スイスカードでなんと無料で入る事が出来ました。
このミュージアムでは、昔のツェルマットの街並みや暮らし、マッターホルン登山の歴史などが展示されています。


入口からは想像出来ないほど中は広かったです。
マッターホルンの登山ルートを表示する展示もありました。


このミュージアムで一番衝撃的だったのが、この切れたロープの展示。

1865年にエドワード・ウィンパーらによって初登頂を果たした直後、下山の際に切れたロープらしいです。
この事故で、パーティーの4人の命が失われたそうです。

ヨーロッパ最後の難関である、マッターホルン初登頂という快挙の直後に起こったこの事故。
今でも「マッターホルンの悲劇」として、語り継がれているのだそうです。
これはツェルマットのモンテローザホテルの壁に埋め込まれた、ウィンパーのレリーフ。

のちにウィンパーはこのように語っているそうです。
「いかに勇気や体力があろうと、慎重さを欠いていては何にもならない、ということを忘れないでほしい。
そして一瞬の不注意が、一生の幸福を台無しにしかねない、ということも」
この事故のせいで、色々と疑惑をかけられたり非難されたりもしたそうです。
やっぱり登山は安全に登って、安全に帰って来ることが一番ですね。
全くレベルが違う話だけど・・・
意外と見るものが多くて面白かったので、天気が悪い日にはこのミュージアムが
オススメです。
ミュージアムから出ると、雨が結構降っていたのですが、こっちは登山仕様の完全防水装備
だったので、濡れることなくホテルまで帰る事が出来ました。
ツェルマットでは元々アパートメントに泊まる予定だったのが、設備の不具合のおかげで、急遽高級ホテルに泊まる事が出来たのですが、最終日だけはホテルを予約していた為、朝トレッキングに
出掛ける前に、ホテルを移動していました。
最終日に選んでいたホテルは、ツェルマットの中心にある、ホテル メトロポールです。
マッターホルンの眺めも素晴らしく、温水プールなどの設備も充実しています。
水着も持って行っていたので、夕食前にプールにもちょっとだけ入ってみました。
この日はツェルマット最後の夜だったので、ちょっと贅沢をしてホテルのレストランで夕食を食べました。
レストランからもマッターホルンが良く見えました。
まずはワインとパスタを注文。


そして本日のメインディッシュは、スイスに来たら一度は食べてみようと思っていた、ミートフォンデュです。

ホテルの支配人のおじさんも一押しのメニューだと言っていました。
牛肉をコンソメスープ風のダシでしゃぶしゃぶして、数種類のソースを付けて食べます。

脂身の少ないお肉で、幾らでも食べられそうでした。
最後に残ったスープにワインを混ぜて飲ませてくれたのですが、それもまた絶品でした。
ツェルマットでの最期の夕食も大変美味しく頂きました。
部屋に戻ると、夕日に染まるマッターホルンがキレイに見えました。


これで見納めかと思うと、少し寂しくなり、ベランダに出てずっと眺めていました。

明日はツェルマットを離れ、スイスの首都ベルンを観光する予定です。
『世界遺産の街ベルン』へ続く
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